真空管と知的財産権(その3)

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カーネルサンダース人形も商標?

こんにちは、真空管専門店 ヴィンテージサウンド&reg; 代表の佐々木です。

今回は、商標のお話です。

「商標」、「登録商標」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

<img width="140" height="65" alt="ヴィンテージサウンドの登録商標" src="http://www.vintagesound.jp/vintageimage_jp/vs-logo.gif" border="0" />

例えば、ヴィンテージサウンドのロゴマークも「商標」かつ「登録商標(登録第5090943号」です。ケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダース人形も立体商標として登録されております。

ここで、「商標」および「登録商標」は、商標法第2条で定義されております。

それによれば。

「商標」とは、文字、図形、記号若しくは立体的形状若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合であって、次に掲げるものをいう。

業として商品を生産し、証明し、又は譲渡する者がその商品について使用をするもの etc.、

「登録商標」とは、商標登録を受けている商標をいう。

要は、商品やサービスに付するロゴマーク等のことです。真空管で言えば、TUNG-SOL、Mullard、Sovtek等のブランドマークで、元箱や真空管本体にプリントされているので、すぐにわかると思います。商標法は、この商標を保護するための法律で、特許庁により運用されております。

この商標法は、「商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もって産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的」としています(商標法第1条)。

起業したら最初にすることは商標出願です。

国のお墨付きで商標を保護してもらうためには、特許庁へ商標登録出願をしなければなりません。本ブログの読者の方の中には、起業されて間もない方がいらっしゃると思います。そもそも、起業は、商品の販売や、サービスの提供を行い、その対価を得るためのはじまりではありますが、全起業家は、あれやこれやと、会社の名称、ロゴマークまたは商品名を、思い入れとともに名付けるはずです。かくゆう私も、ヴィンテージサウンドという名称を決めるのに数週間の時間を費やしたことを懐かしく思い出します。

一例として、Aさんが起業して、商標「生キャラメル」という商品が完成したとします。起業家は、販路の開拓、製造ラインの拡充等を進め、ようやく全国に名が知られる商品として、売り上げが上がってきました。「生キャラメル」が浸透するに従って、消費者は、商標「生キャラメル」という呼称を聴くと、「柔らかい」、「なめらかでおいしそう」という内容を想起します。だから、買おう。これこそが、ブランディングで、全起業家が目指すゴールということができます。

これに目を付けた、大手菓子メーカーや、その他メーカーがこぞって、生キャラメルもどきを製造して、「生キャラメル」という商標を商品に付して販売したところ、爆発的に売れた。大手メーカーは、その強力な販売網も駆使した結果、シェアNO.1となり、一方、Aさんの会社は、シェアを食われ、売り上げが減少するという状況になりました。商標法上は、「生キャラメル」が商標登録されていない以上、第三者が「生キャラメル」という商標を使うことは何ら問題ありません。

そうです。Aさんの最大の失敗は、「生キャラメル」という商標を商標出願しなかった点です。起業家としては、最もやってはいけない初歩的なミスです。

仮に商標出願して、「生キャラメル」が登録商標となっていれば、大手メーカーやその他メーカーが登録商標「生キャラメル」を無断使用して販売した場合、これを商標権侵害として、販売差し止め請求や損害賠償請求という権利行使により、独占的に「生キャラメル」を販売し莫大な利益を出し続けることができたことでしょう。

もうおわかりのように、A社のモデルは、田中義剛さんの花畑牧場ですが、田中義剛さんがインタビューで語っておりましたが、生キャラメルの製造、販売に夢中となり、商標出願にまで頭が回らなかったそうです。実際、一人で何からから何までしなければならない起業家のほとんどはそうかもしれませんが、ほんの少しの知識と手間で、自分の会社を救うことができるのが、商標出願です。商標出願は、特許出願と異なり、費用も数万円で済み、自分でもできます。なお、ヴィンテージサウンドの商標出願から登録までの手続きは、自社で行っており、非常に簡単にできます。

起業家のみなさん。起業の必須科目とおもって、事務所の机を購入する前に、まず、商標出願をしてください。

次回は、いよいよ、ヴィンテージサウンドが商標権侵害で警告される?の話です。

2009.11.7                                        

Good music !

&copy; 2009 VINTAGE SOUND

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