蕎麦屋もビュッフェである

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 ビュッフェ(buffet)はフランス語で食器戸棚のこと。簡易食堂や立食場の意味もあって、セルフサービス式の食事を言うようになった。
 ビュッフェ・スタイルのパーティといえば立食で、鉄道や劇場ならばカウンターでの立食。私の好きな立ち食い。

 ホテルの宿泊客用のビュッフェは、料理の並んだテーブルから好きなものをとって自席で食べる方式。台湾のホテルの朝食がこれだった。
 洋朝食なら卵料理にソーセージ・ハム・ベーコン、ヨーグルト、サラダに飲み物とパンをとって食べる。サーモン、ポテトフライ、シリアル、チーズ等がある場合もある。トルコに行った時は蜂蜜が巣の形のまま並べてあった。


 フルーツもあって、台湾ではトロピカルフルーツが並んでいた。この時の完熟パパイヤが無茶苦茶旨かった。それで連日皿にパパイヤを山盛りにして食べたのだが、日本に輸入されるパパイヤはまだ硬いうちに採られるので、その時ほどの上手いパパイヤに出合ったことがない。
 国内産の完熟パパイヤは値段が高く、畏れ多くて食べたことがない。

 まだ実の硬いパパイヤといえば、青いパパイヤである。『青いパパイヤの香り』というサイゴンを舞台にした映画があったが、1993年、もう20年前の映画だ。筋を忘れてしまった。今度もう一度観直してみよう。

 1973年の沖縄旅行記の中で青いパパイヤについて書いたと思うが、当時、沖縄ではパパイヤは青いうちに採られて野菜として食べられていた。石灰岩質の土壌では野菜が育ちにくいためだと聞いたが、土壌の改良も進んだろうし、本土からも運ばれているだろうし、今でもそうだろうか?

 さて、青いパパイヤではなく熟した果物のパパイヤ。いつかジャムにしてみようと思っていた。
 たまたまアメ横でパパイヤを見つけ、ジャム用に買ってみた。アメ横は安い。
 種をとって皮を向いて銀杏切りにして鍋に入れてグツグツグツ・・・香りが広がる。台所に籠るパパイヤの香り・・・

「何の臭い?」
 家に籠ったパパイヤの香りに、連れ合いも子供も一様に言う。それほどパパイヤは香る。香るというよりも臭い。
 煮れば煮るほど臭くなる。その臭いはウ○コのよう。
「ドリアンと同じ臭いね。南国フルーツに共通の臭い」と言ったのは連れ合い。確かにドリアンの臭いだ。一度食したことがあるが、味はいいが臭いに負けて二度と食べようとは思わなかった。

 パパイヤは通常でも臭うが香りは弱い。しかし熱するとドリアンのような臭気を放つのだった。
 もっともジャムにするとちゃんとパパイヤの味がしておいしい。冷えたので臭気はそれほどでもないが、でもよく嗅ぐとやっぱり臭い。それで食べる時は鼻から息をしないようにする。

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