利尿薬服用時の尿酸値変動について考察

テーマ ・ プライベート♪ カテゴリ ・ 学習 #34215
結論
ループ、チアジド系の服用により
尿酸再吸収が増大し排泄が低下し
尿酸値が上昇する


ARBであれば、ロサルタンはURAT1阻害作用を持つため
尿酸排泄増加を見込める


プリン体と尿酸のおさらい

プリン体とはプリン環を持つ物質の総称
ATP,GTP,核酸塩基として利用されている。
これらプリン体のヒトでの最終代謝産物が尿酸

尿酸は酸性物質で、体液中では尿酸塩として存在
血清中濃度が7.0㎎/dLを超えると析出しやすい(過飽和)
pH低下や温度の低下により溶解度低下→析出
血流の悪く体温の低い足の親指(第1中足趾節関節)に発作好発


ヒト体内には1200㎎の尿酸プール
肝生合成、食事より+700㎎/day
腸管(1/4),腎(3/4)排泄ー700㎎/day

腎での動態をおさらいすると、

糸球体ろ過+尿細管分泌(OAT)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
近位尿細管再吸収(90%)
↓→→→→→→→→→(URAT1)輸出細動脈(体循環)へ

↓(10%)
尿中へ

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第2版
<a >http://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0052/G0000210/0029
によると、尿酸値に影響を及ぼす循環系の医薬品は

となる。

利尿薬ではループとチアジド系が尿酸値の上昇に相関がある
それぞれ
ループ系:ヘンレループ上向脚行にてNa+K+2Cl共輸送系阻害
    →対流増幅系(尿の濃縮機構)を抑制→尿量増
    →遠位尿細管腔内Na+濃度上昇
チアジド系:OATにより近位尿細管に分泌
     →遠位尿細管にてNa+Cl-共輸送系を阻害
     →Na+,H2O再吸収を阻害→尿量増

どちらも強力な利尿作用により
『循環血症量』の低下を招き尿酸の排泄が低下する
ここまでは、手持ちのテキスト、青本、薬が見えるに記載がある

なぜか…

〈以下は私の妄想が多分に含まれます〉

尿酸再吸収に関わるトランスポーターは
URAT1(尿酸/有機酸交換輸送体)である。
尿細管上皮細胞内で有機酸濃度上昇により
尿酸との交換すなはち、尿酸再吸収が増大すると予想される

循環血漿量低下
→レニン・アルドステロン系の亢進
→尿細管でのNa+再吸収増大、有機酸もNa+と共輸送で細胞内取り込み増
→URAT1の交換輸送が亢進し、尿酸再吸収増大→尿酸値上昇

であると予想します。
あと、ループ・チアジド系の尿細管分泌時に尿酸とOATで拮抗してるのかも…

上記の表にてレニン・アルドステロン系を抑えるARB,ACE阻害で
尿酸値の上昇がみられない点も説明がつくと考えますが…

先輩方、どうでしょうか?
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