一本の電話

テーマ ・ 就職 カテゴリ ・ なし #3931
「数日前まで社長と呼ばれていたのが

 今では失業者か・・・」



自分の部屋で思わず溜息をつきました。

失業の経緯を親に話すと

「今まで休み無しでよく頑張った

 1年ほどユックリしたら?」

この言葉にどれほど救われたことか・・・

一番こたえたのは携帯が鳴らなくなったことでした。



「俺自身が愛されていたわけじゃなく

 俺の出した結果のみが愛されてたわけか・・・」

人恋しさに涙が出ました。



「仕事がしたい

 人と触れ合いたい」

そう切実に思う日々が続いた、ある日

久しぶりに携帯が鳴りました。



「久しぶり!元気にしてた?

 暇なら、たまにはタメになる話でも聞きに行かんね?」

以前の八百屋仲間の声

私は人恋しさに即OKしました。



この電話が

貯金を全て失うキッカケになるとは知らずに・・・






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