出動する待機児童

テーマ ・ プライベート♪ カテゴリ ・ IT #23356
女性の労働時間確保に向けた政策とも相まって、待機児童ゼロの横浜が注目されている。
待機児童がゼロになれば、育児のために仕事をあきらめることが減り、結果として労働力が確保される。そういった理由から、国や各自治体が横浜市の政策に興味を示し、見習おうとしている。

待機児童の減少自体はよい方向であろうと思われるので、参考にすべきはどんどん参考にしていってもらいたい。しかし、横浜市においても、実は問題が完全に解消されているわけではないということには注意が必要だ。
「待機児童」とは一般に、認可保育所に入りたくても入れなかった児童を指す。つまり、そもそも保護者が保育所に入れることを諦めてしまっているような場合には、「待機児童」としてカウントされていない。これが、潜在的待機児童の解消の必要性が叫ばれる所以である。

個人のライフスタイルが多様化し、子育てのあり方の選択肢も広がっている中で、保育所の方もそれぞれの家庭の需要に対応していかなければならない。
そのような機動性・柔軟性は、国が主導していてはなかなか難しかろう。規制緩和や制度改革で、民間の参入を促進し、あるいは地方自治体への裁量を大きくすることによって、多様なあり方を実現させていく必要がある。

(「真相深層」『日本経済新聞』2013/5/29 朝刊 参照)

コメント0

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?