イタリア料理がおすすめ

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地中海地方の人たちは日本人と同様に魚介類をよく食べています。伝統的に肉よりも魚を中心にタンパク質を摂ってきた点でも似ています。しかし、和食と地中海料理とでは、魚の調理法にかなりの違いが見られます。それぞれ伝統的な食習慣からくる違いですが、健康面に限ってみると、地中海料理の調理法に軍配が上がりそうです。
和食は素材の味を生かすことが第一で、旬の魚はだいたい刺身や塩焼き。最小限しか手を加えません。味の淡白な白身魚は甘辛い味つけで煮魚にするのが一般的です。
一方、地中海料理のほうは、網焼き、ソテー、ムニエル、蒸し料理、煮込み料理など、ずっとバラエティーに富み、風味づけも工夫されています。
たとえば網焼きにするときもガーリックやハーブをふんだんに使って香りをつけ、オリーブオイルを塗って焼き、仕上げにレモン汁をかけるといった具合です。味にアクセントがついておいしくなるだけでなく、ガーリックやハーブのファイトケミカルス、レモン汁のビタミンCなどの効果で、とてもヘルシーに仕上がります。
いちばんのメリットは、これらの抗酸化作用をもつ薬味を加えると、魚の食材としての弱点を補うことができるということです。
たとえば魚に含まれるEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は、血液をサラサラにするなどの健康効果がある反面、とても酸化しやすい脂質であり、熱を加えると酸化が進んでしまいます。しかし、ガーリック、ハーブ、レモン汁などの強い抗酸化によってそれが抑えられ、体に害を与える過酸化脂質が合成されにくくなると考えられるのです。魚は生で放置した状態でも酸化が進みますが、抗酸化力のあるオリーブオイルを使ってマリネなどにすれば、より安心して食べられます。
近年、魚にもダイエットの効果があることが判明しました。
EPAには、体脂肪を燃やす働きがあることが科学的に証明されています。EPAが、褐色脂肪細胞が中性脂肪を分解するときの手助けをしていることがわかったのです。さらに、オリーブオイルに含まれるオレイン酸と同様に、すい臓から分泌されるインシュリンの作用を高めて体脂肪が蓄積されるのを防ぐ働きもあるのです。
地中海料理の手法で調理すると、魚の脂肪分に含まれるEPAなどの健康効果を損なわず、効果的な形で摂ることができます。

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